増える「現代型栄養失調」ビタミン・ミネラルが不足してしまう理由

テーマ10 目次今週は「ビタミン・ミネラル」について書いています。前回はビタミン・ミネラルがダイエットにどのように影響するのかという話をしました。ダイエットにとっても大切な栄養なのですが、そのビタミンが不足していると言われます。

 

現代型栄養失調

20130216095723 栄養失調というと飢餓や貧困で食べ物が食べられないことを想像する人がほとんどだと思いますが、そればかりではないのです。現代型栄養失調という問題が指摘されているんですね。これは糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素は十分摂れている(カロリーは摂れている)けれど、微量栄養素であるビタミン・ミネラルが不足しているなど、偏った食事の状態のことを言います。

ビタミンやミネラルが不足すると身体に様々な変化が現れます。

吹き出物が増えたり、口内炎ができたり肌の調子が悪くなったりしますし、集中力がなくなったり、頭がボーッとしたり、イライラしたりということもありますし、便秘になったり体調不良を起こしたりもします。そしてそのような症状が出ている時って、身体は自然に活動量を落として対処しようとします。(省エネになるのです)

また疲れやすくなったり、回復が遅くなりますから、必然的に活動力が下がりますし、基礎代謝も低下しますから、ダイエットにはマイナス影響になるわけです。

では、なぜビタミンやミネラルが不足してしまうのか、その原因はいくつか指摘されています。

 

食生活の乱れ

原因のひとつは食生活の乱れです。肉中心の食事や外食が多かったり、いわゆるジャンクフードが多かったり、忙しくて食事に時間をかけられなく野菜不足になっている人は要注意です。

もちろん野菜嫌いで偏食という人はビタミンやミネラルが不足するのは当然ですが、特に好き嫌いがあるわけではなくても普通に食生活をしているつもりの人でも、忙しいライフスタイルの中で偏った食事が習慣化してしまっていることは多いのです。

また「グルメ」という言葉が一般化して、「美味しいものを食べることが幸せ」という意識が定着をしているわけです。
最近では街興しの一環としてB級グルメのコンテストなども話題になりますが、上位にランクされる料理は高カロリーなものが多いです。

グルメもいいとは思いますが、美食を追求するならば、健康的であることだって合わせて考えないといけないと思うんですね。

 

加工食品の増加

忙しいライフスタイルの中でつい増えてしまうのが加工食品です。最近では自分で作るよりも美味しいという理由で冷凍食品やインスタント食品が選ばれるようになってきていると言われますが

加工食品は加工する段階で食材に含まれるビタミン・ミネラルの多くが失われてしまいます。冷凍食品やインスタント食品、お菓子、ファーストフードなどの食品にはビタミン・ミネラルがほとんど含まれていないのが現状です。

なるべく加工食品は減らしているという人でも意外に見落としがちなのは「精製」「精白」という加工なのです。

20130216101847白米は加工食品の代表格と言われるんですよ。それは精米する過程で食物繊維が豊富なヌカや、ビタミン・ミネラルが含まれている胚芽を剥ぎ取ってしまうんですからね。薄力粉も同様で本来小麦が持っているミネラルの90%は失われてしまっているのです。

加工食品を頻繁に食べる人は、ビタミンの摂取量そのものも減るのですが、それだけでなく食品添加物の過剰によって体内のビタミンが失われてしまうのです。

外食店や加工食品販売で怖いことは食中毒です。いったん事故を起こしてしまうと商売が命取りになってしまいますよね。当然ですが防腐剤などの多くの添加物が使用されることになります。その添加物を体内で処理するために、ビタミンやミネラルが使われてしまうんです。

加工といえば、自宅で料理をすることだって加工です。熱を加えるとビタミンB群は3~5割は失われてしまいます。なるべく加熱調理をしないメニューも摂りたいところですが、ビタミンBとCは水溶性です。残留農薬が気になるからとよく洗いすぎても損失が大きくなるんですね。

そういったことも考慮しながら調理をする必要がありますが、それ以前に野菜そのものに含まれる栄養素が不足しているという問題もあるのです。

 

野菜そのものの栄養素不足

現代社会の食生活でビタミン・ミネラルが不足してしまう大きな原因の一つ、それが昔に比べて野菜に含まれる栄養素の量が減ってしまっているということがあります。

日本食品標準成分表の年次による野菜の栄養素の含有量を比較すると

100g中のビタミンCの量の変化
 (1951年→1962年→2000年)

ホウレンソウ 150mg→65mg → 35mg
キャベツ 80mg→44mg → 41mg
春菊 50mg→21mg→19mg

 

100g中の鉄分の量の変化
 (1951年→1962年→2000年)

にんじん 2.1mg→0.8mg→0.2mg
ほうれん草 13.0mg→3.7mg→2.0mg
大根 1mg→0.3mg→0.2mg
りんご 2.0mg→0.1mg→0mg


こんなに減ってしまっているんですね。
これらはほんの一例ですが、さまざまなビタミンやミネラルが昔に比べて減っているという報告があります。

なぜなのでしょう?、その原因は、「見栄え重視、促成栽培、野菜の旬を無視した農法」 など、反自然的農業が原因だと考えられています。

例えば、作物は地中深く根を伸ばして、土壌のミネラルなどを吸収するのですが、早く収穫するために化学肥料を使うことで作物は十分な栄養をまかなえるので深く根を伸ばす必要がなくなっているといわれます。
農薬を大量に使うため、ミネラル吸収を助ける微生物が生息しにくい環境になってしまっていたり、化学肥料や農薬の使用によって土のミネラルバランスが崩れミネラル自体が少なくなっているという問題も指摘されています。

それと、今は旬に関係なくいつでも野菜が食べられます。季節によっての栄養価というのはかなり大きく変わるもんなんですね。例えば、ある調査ではホウレンソウのビタミンCは最大月の2月と、最小月の7月では約8倍も違ってしまう。トマトは、最小月の1月は最大月の7月の半分になってしまうという報告もあります。

ですから旬の野菜をとるようにすることは大切なことなのですが、スーパーにいけばいつでも同じ物が並んでいます。野菜の旬の時期がよくわからないという人が多いのではないでしょうか。食材の旬の時期をあてるクイズ番組があるくらいですしね。

また、なるべく化学肥料を使わない自然栽培の野菜を食べたいと思っても、財布の中身がそれを許さないという現状が合ったりするでしょう。とにかくそういったことが、結果として、私たちのビタミン、ミネラル摂取量を減らしてしまっているということなんですね。

 

ストレス

そのように食べ物の問題、食生活の問題などからビタミンやミネラルが減ってしまいがちになるのですから、努めて多く摂ることを意識しなければいけないのですが。

ストレスもビタミンの不足につながるんですよ。頭脳労働や心のストレスが増えた現代社会はストレス社会と言われますが、精神的ストレスは抗ストレスホルモンを多く分泌させます、そのホルモン分泌のためにもビタミンが使われてしまうのです。

ストレス→ビタミン消費 なんですね。

ダイエット時には不足しがちになるのでビタミンをしっかり補給した方がいいということはもちろん、仕事や日常でのストレスを溜めないようにすることも大事なことなんですね。ビタミンを無駄遣いしちゃっているということですからね。

ということで、今日はビタミン・ミネラルが不足してしまう理由について書きましたが、不足してしまうと痩せにくいだけでなく健康面や美容面でも、いろんな問題が起こります。明日はそんな話題を書きたいと思います。

 

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コメント

  1. なお より:

    手抜きで加工食品を乱用すると
    ちゃんと作るよりビタミン、ミネラルを
    損するんですね。

  2. ほめこ♪ より:

    ビタミン・ミネラルって確か・・・
    家庭科では体の調子を整える栄養って習ったような。
    不足すると、ホントにあちこちの調子が悪くなってくるんですね。
    意識して摂らなきゃ!!!

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