リバウンドや停滞期が起こる理由

今週のテーマは 「リバウンドしないダイエット」 です。
昨日はリバウンドすると体脂肪が増えてしまうという話を書きましたが、今日はリバウンドや停滞期が起こる理由について書きます。

前述したようにリバウンドにもいくつかのタイプがあって、ダイエットした後に年単位のわりと長い期間で体重が戻ってしまうケースは、この記事で書くの内容とは別の原因になりますが、
わりと短期間で体重が戻ってしまうリバウンドや停滞期というのはこれから説明する、「ホメオスタシス」、ということが関係しています。

 

ホメオスタシス(生体恒常性の機能)とは

ILM19_AA02010 ILM07_DA03005 人間の身体が、現状を維持しようとする機能のことです。
例えば人の体温は約37℃で一定に保たれます。しかし運動などをして体温が上がろうとすると汗をかいて体温を下げますし、寒くて冷えてしまいそうな時には身体がブルブル震えて熱を上げようとします。体温を「維持」しているのです。

また、血圧の調整や、体液の浸透圧を適正に保とうとしたり、傷ができたら修復しようとしますし、これら身体の状態を維持しようとする働きのことを「ホメオスタシス」といいます。

これは自律神経やホルモンや免疫の働きによって行われますが、人が命を維持するために必要な機能なのです。

ホメオスタシスは体重も維持しちゃう

そしてこのホメオスタシスは、ダイエットするときも影響してしまうんです。あなたはダイエットをして体重を落としたいと思っていても、現在の体重を維持してしまうように働いてしまうんです。

 

キケンを感じると身体は省エネになるんです

すこし極端な例で説明しましょう。
山や海で遭難をして何週間も食べられなかった人が奇跡的に救出された。
そんな話を聞いたことがあると思います。

脂肪や筋肉をエネルギーとして使う

このように食べ物からエネルギー(主に糖質)が補給されなくなると、人間の身体はためてあった脂肪を食べ物の代わりのエネルギーとして使うのです。そのために人間の身体は脂肪を蓄えるメカニズムを備えているんですね。これも生命維持のための機能です。

だからダイエットの時には食事量を減らして溜まってしまっている脂肪を使おうということをするのですが、食べ物の量が少なくなるということは身体はキケンを感じるのです。身体は「ヤバイぞ食べ物の量が少なくなったぞ、もしかしたら飢餓がきたのかもしれない」と、思ってしまって身体を省エネにしてしまうんです。

身体の機能を下げて省エネになる

極端に食事量が減るなど身体がキケンを感じると、ホメオスタシスの防御機能が働きはじめます。
例えば、体温を下げたり、心拍数を減らしたり、生命維持に必要なエネルギー消費を最小限に抑えようとするのです。つまり身体が省エネ運転のようになるんですね。

省エネになると痩せにくい

ダイエットの時には、もちろん省エネ運転になることは好ましくないですよね。

この省エネの状態というのは、ダイエットの停滞期になっている時や、女性が生理の前から痩せにくくなる時に似ています。そういう時は頑張ってダイエットしていてもなかなか体重が落ちませんよね。

ホメオスタシスが働いている時はそれらの時と同じような、痩せない状態、太りやすい状態、になってしまうんです。だからダイエットするときには、極端な食事制限などで栄養が偏ったり、ダイエットのペースを上げすぎてホメオスタシスが働いてしまうことがないように気をつける必要があるのです。

ちなみに、1ヶ月に体重の5%を超えるようなペースで体重減少させるとホメオスタシスが最大限働くと言われるんですね。

 

エネルギーの吸収率が上がってしまう

また、ホメオスタシスが働くと、エネルギーの吸収率も変化するのです。人間は普段食べた食べ物のエネルギーのすべてを吸収しているわけではありません。不要な分として吸収をせず身体の外に出している分もあるんです。
ところが、ホメオスタシスが働くと、身体はエネルギーの吸収率を上げてしまい、今まで捨てていたエネルギーまで、吸収するようになるのです。

例えば、いままで貴方の身体がご飯一杯から 100 のエネルギーを吸収していたとしましょう。(ここで書く数値はあくまでも説明をわかりやすくするための数値です。)

 

ダイエットのために御飯の量を8分目まで減らせば、吸収されるエネルギーも80になります。ダイエットの時はこの状態を維持するのがいいんです。しかし、ちょっと無理をしてホメオスタシスが働いてしまいます。

 

ホメオスタシスが働いてしまうと、八分目しか食べてないのに 100 のエネルギーが吸収されるようになるのです。吸収の率が上がるということですね。

 

ですから、ホメオスタシスが働いている時にダイエットをやめて以前と同じ食事量にすると、120 のエネルギーが吸収されてしまうんですね。

 

 

ホメオスタシスで食欲が増してしまう

それともう一つ、ホメオスタシスが働くと食欲が増してしまうということもあるんです。
だって、身体はエネルギーが入ってこないことでキケンを感じているのですから。身体はもっとあなたに食べさせたいと思うのです。つまり食べなさいという信号、「食欲」 を出すわけです。

その食欲は、レプチンという満腹を感じるホルモンの分泌を抑えることで、もっと食べろと感じさせるのですが、これはニセモノの食欲ではなく、身体が要求するホンモノの食欲ですから強烈です。

しかもやっかいなのは、レプチンのセットポイントがずれてしまうと元に戻るまで1ヶ月くらいかかると言われるんですね。以前よりも空腹感を感じやすい期間が長く続いてしまうということなのです。

だから食べちゃうんですよね。
満腹感を感じにくくなっているんですから以前よりたくさん食べちゃうでしょう。しかも吸収率は高くなっているからエネルギーがたっぷり吸収されちゃうのです。

 

だからリバウンドしちゃうのです

ここまでの話をまとめると

ホメオスタシスが働いちゃうと省エネになって、消費カロリーが落ちてしまいます。

そして、普段より余計にお腹がすくようになる。

しかも、食べたもののエネルギーをいつもより余分に吸収してしまう。

それが全部脂肪として身体に蓄えちゃう。

だから一気に体重が戻ってしまう。これがリバウンドの正体です。

この理屈はわかっていたほうがいいですよ。

なぜ人間が脂肪を溜めるメカニズムを持っているのか?それは何十万年もの長い期間、常に飢餓状態と闘ってきた人間が命をを守るために備わったプログラムなのです。
なのに、ここ何十年かの間に、いつでもどこでも物を食べられる飽食の時代になったわけだけど、そのメカニズムがあることを無視して食べ過ぎるから太っちゃうんです。

そして、人間には 「積極的にやせるプログラム」 は備わっていないのです。それなのに極端なダイエットをしようとして、そのことが仇になってしまうんですね。

つまり、ホメオスタシスにならないようダイエットするということが、短期的なリバウンドを防ぐためにとても大切なことなのですが、次回の記事ではそのことを詳しく書こうと思います。

 

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