少しの運動が健康力を上げてくれるのです

テーマ17 運動と健康目次

メタボリックシンドロームのリスクを軽減させるためにメタボ検診が始まったのが2008年でした。もう8年以上になりますが、肥満になると死亡につながる重大な病気になる確率が高くなるということは多くの人に周知されるようになったと感じています。適正な体重を保つことは健康状態を保つことでもあるのです。

しかし、「体重さえ適正にすればよい」という偏った認識によって、体重を落とすことだけを意識してダイエットをしてしまって体力を落としてしまう新たな問題が指摘され始めているんですね。前回の記事にも書いた、隠れ肥満、サルコペニア肥満、ロコモティブシンドロームといったような、筋力や体力が低下してしまうことによって起こる問題です。体重だけではなく、「体力レベル」 ということだって、健康状態に関係するんですね。

体力レベルと健康状態

つまり普段どのくらい運動をしているかということが健康の状態に大きく影響をするんですね。まずは下記のグラフをご覧になって下さい。

これは肥満度(BMI)と死亡率の関係を表したものですが、肥満度が 大 中 小 で分けられていて、男性も女性も、もちろん 大 の方が死亡率が高くなります。

でもそれだけでなく、このグラフで興味深いことは、もちろん、最も死亡率が高いのは肥満度が大きく、体力も低い人です。しかし、仮に肥満度が大きくても、体力レベルが高ければ、つまり、普段から運動をしている人は、死亡率が大幅に減少するということです。

肥満度が大でも体力レベルが高ければ、肥満度が小で体力レベルが低い人よりも病気のリスクが低くなっていることがわかります。これは、仮に肥満度が同じであっても、運動をしていない人は、キケンな内臓脂肪型肥満になりやすい。体力の高い人は皮下脂肪型肥満で生活習慣病にかかりにくい。ということが予想できるのですが

運動の習慣を持つということが健康にとって大切である、ということなんです。

だからといって太っていても良いというわけではありません。このデータを見て、自分は太っているけど運動しているから大丈夫と安心はしてほしくないのですが、運動不足は健康を害する大きな原因になるんだということは知っておいたほうがいいですよ。

ですから主に運動不足が原因で太ってしまった人は健康に関して強い危機感を感じなければないけない。ということですよね。

 

運動不足が不健康になる原因

運動不足が健康に悪い理由として、以下のようなものが挙げられます。

1.筋肉が減ってしまう

運動が不足したり、栄養バランスが悪かったり、休養が充分でないと筋肉の量が減ってしまいます。筋肉が衰えるということは全身の機能が衰えてしまうこと等しいです。例えば血流が悪くなる、体温が低下するということも起こるのですが、

血流が悪くなると代謝が低下したり老廃物の排出(デトックス)にも悪影響ですよね。体温の低下は免疫力の低下につながります。免疫が低下すると病気になりやすくなってしまいます。

また体温が下がると発熱のための消費エネルギーが低下しますし、筋肉そのものが体の中で最も消費エネルギーの大きい部位なので消費エネルギー量(基礎代謝量)も減っていまいます。つまり筋肉量が減ると太りやすくなるんですね。

2.骨が弱くなる

運動不足になると骨も弱くなります。骨がもろくなると体を支えられなくなるので、さらに運動不足になってしまうなど悪循環が起きます。

骨が弱くなると転んで骨折しやすくなるなどリスクが高まるわけですが、それだけでなく常に骨の再構築よりも分解の方が多い状態というのはカルシウムの体内貯蓄が足りなくなっている状態といえるので神経細胞などの活動に悪影響があります。ようはストレスに弱くなったり、キレやすくなるのです。

3.動脈硬化が促進される

運動をすることによってアディポネクチン(血管の内側を修復するホルモン)が分泌しやすくなると言われます。運動不足になるとホルモンの分泌が悪くなるんです。

またアディポネクチンは内臓脂肪が増えると分泌が緩慢になるのですが、運動不足による肥満は内臓脂肪が増えやすいですから、アディポネクチンの分泌が抑制されやすく血栓ができやすくなるのです。つまり動脈硬化が促進されるということですが、心臓発作や脳卒中を引き起こしやすくなるのです。

動脈硬化は糖分などをとり過ぎることで起こる高血糖や、脂っぽいものをとり過ぎでコレステロールが高くなることが要因ですが、運動不足によっても動脈硬化が促進されやすくなるのです。

4.インスリン抵抗性が出る

糖分を血中から細胞内に引っ張り込むホルモンのインスリンは、運動した時の方が効きがよいことが知られています。効きが悪くなると、その分たくさんのインスリンを分泌しなければならなくなって、すい臓の負荷が上がってしまうわけですが、つまり運動不足になると2型糖尿病になりやすくなるのです。

適度な運動をすることは大切なのです。

 

少しの運動で健康状態はよくなるのです

「運動」と聞いた時にスポーツやトレーニングを連想する人が多いと思う のですが、もちろんスポーツもトレーニングも素晴らしいですよ。しかし対象をそれらだけに限定して考えてしまうと、心理的なハードルが上がってしまってとっつけなかったり、「やらなきゃ」 と思いつつ三日坊主になってしまいがちです。

「ジムに通わなきゃ運動はできない。」 と考えてしまうと、いきなりハードルが高くなってしまうでしょ。そんなことはないのです。自宅で空いた時間にだって、日常生活の中でだって十分効果的な運動は出来るんですね。

上のグラフ、「体力と病気のリスクの調査」を見ても、もちろん「低体力群の人」はリスクが最も高いのですが、「普通体力群の人」と、「高体力群の人」ではあまり大きな差じはないのです。

つまり、いわゆる、スポーツやトレーニングに当たるような激しい運動をしなくたって、日常生活の中で身体を動かす程度で、分に健康アップの効果は期待できるということです。

逆に、既に疾病になっている人いとって、力んだり、踏んばったり、スピードが速かったりするような運動は、かえって体に悪影響になる可能性だってあるのです。自分が楽に感じる程度のものでよいのです。大事なことはできるだけ毎日続けられるようなことをするのがよいということなんですね。

具体的に言えば、やっぱり 歩くこと が手軽でいいでしょう。

日本の成人全員が毎日3千歩ずつ(2km、30分程度)余計に歩くと、医療費が年1600億円~2700億円減るという研究も報道されましたが。自分の健康に役立って、国家財政の助けにもなる、素晴らしいですよね。消費税反対を唱えるのもいいですが、まずは3千歩余分に歩くようにしたらいいんじゃないかと思ったりします。

加齢と運動

それともう1つ、年齢ということも病気になりやすいかどうか影響するわけですが、なにも若い頃からスポーツをしていなくたって、中高年以降に身体活動を増やして体力アップをすれば病気のリスクや死亡率を下げることができるのです。

運動は何歳からはじめても充分な効果がありますす。誰であっても今からでは遅いということは無いのです。自分にとって、楽に感じて、楽しくできる運動を見つけて、はじめてみることが健康のためには大切です。

 

ということで、この日記では、健康という観点から運動のことについて書きましたが、やはりみなさんはダイエットで効果的な運動に関心があるでしょう。

次回はどのような運動がダイエットに効果があるか、という話題も書きましょう。

 

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コメント

  1. […] 少しの運動が健康力を上げてくれるのです 2013年9月6日 […]

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