ホンモノの食欲とニセモノの食欲

今週は 「食欲のコントロール」 について書いています。
昨日の記事では食欲のメカニズムについて書きました。食べたいという欲求は、栄養やエネルギーを補給せよという、人間が命を維持していくために必要なメカニズムです。人間の三大欲求のひとつでもあります。

20130520075308ところが、「食べたい欲求」 は必要なものを補給しなきゃいけない時だけ感じるのではなく、五感や記憶や感情や気持ちや、いろんなことに影響されて、身体的には満たされている時にも感じたりします。

つまり食欲には、「ホンモノの食欲」 と 「ニセモノの食欲」 があるんです。

 

「ホンモノの食欲」とは

ホンモノの食欲というのは、生理的な食欲です。

これは主に、血糖値やレプチンの信号により感じる食欲です。 『栄養やエネルギーが足りないので補給しなさい。』 という脳からの信号なんですね。
つまり、ホンモノの食欲というのは、人が生きていくためにきちんと満たしてあげる必要なものなのです。

 

「ニセモノの食欲」とは

それに対して、ニセモノの食欲というのは心理的な食欲です。

人の五感や記憶や感情などが関係します。満腹感を感じるときって満たされた気持ちになりますよね。幸せを感じられます。自分の好物の美味しいもの食べたときもそうですよね。そういった欲求を満たしたくて出てくる食欲です。

あるいはストレスによって生じる食欲、イライラして食べたくなる。心の隙間を埋めるためについ食べてしまうということもあるでしょう。そういうこともニセモノの食欲にあたります。

s-200903262008581599ダイエットが必要になる人、つまり肥満になりやすい人というのは、この.「ニセモノの食欲」 が旺盛な場合が多いわけですね。
美味しそうなものを見るとつい食べたくなってしまう。

お菓子やスイーツを食べ過ぎてしまったり
仕事が終わる時間になると条件反射的にお酒が飲みたくなったり
テレビを見ながら、パソコンに向かいながら、なんとなく手持ち無沙汰でついつい食べものを口に運んでしまっていたり

「ニセモノの食欲」 のせいでカロリーオーバーになってしまうわけです。

 

食欲の秋もニセモノ?

秋になると食欲が増して毎年太ってしまう。という人もいらっしゃると思いますが、なぜ秋に食欲がアップするのかというと、夏の暑さも落ち着いてきて、夏バテなどで疲れていた体調も回復し、消化器官の調子も回復して活発になるためということもあります。

また、寒い季節になる前に、昔ば冬は食べ物が少なくなる季節だったのです。その前に食べてエネルギーを備蓄しておこうという、季節のサイクルだからという説もあります。

これらはホンモノの食欲に近いかもしれませんね。

しかし、それだけではないんです。
テレビや雑誌で秋の味覚にちなんだ特集がされたりしますよね。美味しそうな食べ物を紹介する企画が増えたりします。「食欲の秋」 という言葉もあちこちで見かけます。これらは視覚を通した食欲をかきたてる刺激です。

また秋に収穫される旬の食材は多いですから、それらを食べて美味しかったという過去の記憶からの刺激も働いて、この季節になると 「秋は美味しい」 「秋は美味しい」「秋は食べなきゃ」・・ というニセモノの食欲も働きやすくなるのです。

食欲の秋には 「ニセモノの食欲」 がかなり関係しているんです。

 

ニセモノの食欲を抑えることがカギ

ニセモノの食欲とはそういったものですから、ダイエット成功のためには、ホンモノとニセモノを見分けること、そして、「ニセモノの食欲 をどうやって抑えるか」 ということがカギを握っているといえるのです。

またそのためには、「なるべく少量の食べ物で満腹感を感じてしまうようにする。ホンモノの食欲を満たしてあげる」 ということも大切なのです。
ホンモノの食欲を無視しちゃうと、先週の話題であった「ホメオスタシスの働き」が強くなってしまう可能性が出てきますからね。ちゃんと満たしてあげるほうがいいのです。

 

ニセモノの食欲は贅沢な習慣なのです

では、具体的にどのようなことをしたらニセモノの食欲を抑えることが出来るのか、今週はそういう話題を書いて行きたいと思いますが・・

最初にニセモノの食欲というのは自分に染み付いてしまった贅沢な習慣なのだということを理解しておきましょう。

現在の日本ではいつでもどこでも食べ物があります。飽食の時代なのです。でも、現在でも地球上には飢餓に苦しんでいる人達がいるってことをご存知ですか?

地球の人口約70億人のうち、約11億人は肥満や太り過ぎになっていると言われます。その人達は飽食の国に生まれた人たちということですね。でも、それとほぼ同数の11億人の人は今でも食べ物が手に入らず飢餓と飢えに苦しんでいるのです。

そういったことを考えたら、ただただ食べたくなったから食べる、というだけでなく、食べるということをもうちょっと大切に考えるようにした方がいいのではないでしょうか。

現在の日本では死因の約6割、医療費の3割を生活習慣病(≒メタボリックシンドローム)が占めていると言われます。これは食べ物がいっぱいあるから好きなだけ食べて、便利になって動かない、という生活をしている結果がもたらしている現状ですよね。

そういったこともちょっと考えながら今週の話題を読んでいただけたらと思います。

ということで、明日は「少ない食べ物で満腹になる工夫」について書きたいと思います。

 

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コメント

  1. […] 出典ホンモノの食欲とニセモノの食欲|ダイエット教室 […]

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